このページは東洋大学経営学部マーケティング学科についてよりよく知って頂くために、マーケティング学科の教員の長島広太が個人として作成しています。身近な事柄のなかにあるマーケティングの発想を通して、マーケティング学科ならではの視点をお伝えしたいと思います。それに加え、マーケティング学科に関する情報をお伝えいたします。質問や疑問があればどうぞ、お送り下さい。
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きのうの話に続き、KFCに関することで、一緒に「カーネルおじさんのたまごのアイス」というデザートを購入した。どのようなものかと興味津々であけてみると、雪見だいふくの中身が黄色くなったような製品であった。
マーケティング学科の視点では、つい箱を裏返して何が書いてあるのかみてします。そこには、製造者としてロッテと書かれている。雪見だいふくの製造企業である。雪見だいふくの派生商品としてたまごのアイスとなっていると思われる。ここで、重要なことは、カーネルおじさんのたまごのアイスを名付けることのできるのは、だれかと、だれが製造しているかである。カーネルおじさんはKFCの看板であり、道頓堀に投げられたものが引き上げられたというニュースもあった。他の企業は、カーネルおじさんと名付けることは通常ではできない。そうなるおと製造者のロッテとKFCの関係はどうなっていうのだろうか。一般に商業者商標(商業者がつけたブランド)はプライベートブランド(PB)、プライベートレーベルなどと呼ばれている。まさに、これは、製造こそロッテであるが、商標に関する権利はロッテではなく、KFCが有しているはずである。このように、商業者が自ら付けたブランドをプライベートブランドと呼んでいる。これには、ナショナルブランド(全国規模の製造業者の付けたブランド)の価格引き下げ圧力になったり、顧客を店頭に誘引する働きになったりと、PBはマーケティングの中で、重要な役割を果たしている。(東洋大学:長島)
先日、運動部の学生に向けてスピーチをする機会がありました。その中の話で、たとえば、最近のフィギアスケートの世界選手権での広告看板についてお話いたしました。
マーケティング学科の視点として、スポーツイベントにおける広告看板も注目すべきところです。イタリアのトリノで行われている競技会ですから、イタリアの自動車のランチアの看板がでているのは当然です。それとともに、アコムの看板がでていました。これは、日本のお客様がこの大会の放映をみるということでこのような看板がでているわけです。スポーツイベントの主催者はだれで、スポンサー、広告主、媒体などについて、注意を払うと、競技以外の注目点で興味深いことになります。(東洋大学:長島)
投稿情報: 23:55 カテゴリー: スポーツ, 身近なマーケティング | 個別ページ | コメント (0)
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先日、あるカップ麺を食べた。それには、化学調味料無添加と書いてあった。従来のカップ麺には化学調味料を使うのが普通であったのに対して、それを使わないことがうたい文句になっていた。
マーケティング学科の視点としては、店舗でのラーメンに無化調(化学調味料を使わないこと)の流れがあるなかで、カップ麺にもおいても、無化調にするというのは、特徴をだす一つの手段と思われる。年間800種類ともいわれる膨大な数のカップ麺の新製品がでるなかで、顧客に選択してもらうには、無化調ももちろん一つの手段である。それが成功するかどうかは別として、ラーメン業界の流れをうまくとりいれるというのも大事なことである。(東洋大学:長島)
投稿情報: 21:13 カテゴリー: 商品, 身近なマーケティング | 個別ページ | コメント (0)
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巣鴨駅の駅ビルのアトレヴィ巣鴨が開店した。グランドオープンにより実際にみることができた。10時から開店とのことで少し前にいったら、すでに列が長くなっていて、店頭では、来賓などのスピーチの後にテープカットとなった。それを見届けてから、列に並びにいくとかなり長くなっていて、およそ15分程度してから、入店できた。
マーケティング学科の視点としては、まず、好奇心をもって気にするとともに、できることなら、実際に見に行ってみるというフットワークの軽さも重要である。今回の注目点は、おばあちゃんの原宿といわれる巣鴨地蔵の最寄駅だとどのような客層であり、店舗構成になるかということである。開店の行列をみると、他の商業施設の開店よりも高齢女性の割合が多いようである。店舗構成(テナント構成)と一致しているかというと、必ずしもそうとは言い難い。その点で、お地蔵さんのイメージとは別に新しいイメージを作り上げられるか?それとも顧客層の相違で必ずしも成功しないのか、興味深い。
最近の商業施設ではごく普通のことであるが、アトレヴィ巣鴨においても、ポイントカードとクレジットカードの勧誘をしていた。昨日通りがかった時に、すでに駅構内にテーブルをだして勧誘していたので、1枚作成してみた。ポイントカードは顧客維持には有効のはずであるが、あまりにも、多数のポイントカードがあっても常にもってでられないので、お財布に常に入れてもらえるポイントカードかどうかが重要となる。(東洋大学:長島)
投稿情報: 22:26 カテゴリー: 流通, 身近なマーケティング | 個別ページ | コメント (0)
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先日、熊野の伊せやという旅館に宿泊した。日本最古の温泉といわれるつぼ湯のすぐそばに位置している。温泉そのものもすばらしいものであった。ここでは、朝食の温泉かゆを取り上げたいと思う。
マーケティング学科の視点からは、何を顧客に訴えるかということである。夕食に、アイガモ農法のこだわりのお米のご飯がでた。朝食はその米を使った温泉かゆででた。もちろん、熊野牛のしゃぶしゃぶもいままで旅館でたべた牛肉よりはるかにクオリティの高いものであった。それ以上に主食である米そのものにこだわり、それにその宿の温泉をつかって温泉かゆにすると、まさにその宿ならではということが伝わってくる。牛肉は別のところでも食べられるかもしれないが、こだわりの米にそこの温泉を使ったかゆで、また食べてみたいなと思わせる一品であると、顧客を吸引する大きな力になるわけである。(東洋大学:長島)
忘帰洞の話でもう一つあります。ここでは、お部屋には、係の人がこないということが部屋に書いてありました。さらに、大方はバイキング方式の食事です。
マーケティング学科の視点からは、どうでしょう。収容員数の多い巨大施設では、需要の増減が経営には大きな影響を与えます。宿泊客の増減に応じて必要な従業員の数が大きく変わると、効率が低下してしまします。そうすると、宿泊客の増減にかかわらず、必要な従業員の数があまり変わらないほうがいいわけです。お部屋係は、一人当たり対応できる部屋数が少ないので、お部屋係をおくと人数の変動に対応しにくいわけです。さらに、バイキングにすると、配膳する必要がないので、少ない人数で運営できます。巨大であれば、巨大をうまく維持する方法があるわけです。(東洋大学:長島)
投稿情報: 01:51 カテゴリー: サービス, 身近なマーケティング | 個別ページ | コメント (0)
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