先日、熊野の伊せやという旅館に宿泊した。日本最古の温泉といわれるつぼ湯のすぐそばに位置している。温泉そのものもすばらしいものであった。ここでは、朝食の温泉かゆを取り上げたいと思う。
マーケティング学科の視点からは、何を顧客に訴えるかということである。夕食に、アイガモ農法のこだわりのお米のご飯がでた。朝食はその米を使った温泉かゆででた。もちろん、熊野牛のしゃぶしゃぶもいままで旅館でたべた牛肉よりはるかにクオリティの高いものであった。それ以上に主食である米そのものにこだわり、それにその宿の温泉をつかって温泉かゆにすると、まさにその宿ならではということが伝わってくる。牛肉は別のところでも食べられるかもしれないが、こだわりの米にそこの温泉を使ったかゆで、また食べてみたいなと思わせる一品であると、顧客を吸引する大きな力になるわけである。(東洋大学:長島)
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