昨日の日本経済新聞の記事にネットオークションの09年の落札額がはじめて減少したと書かれていた。オークションという形で商品やサービスを購入する方法がインターネットの普及に伴って増加したわけだが、最大手のヤフーオークションも市場全体も拡大が止まってしまった。マーケティング学科の視点としては、製品の入手方法が従来の店舗を主とする方法から、ネット通販もあり、オークションもありという形で多様化してきている。オークションは、ネットが普及してはじめて大きく伸びてきているものである。同じく日本経済新聞社の記事では、三越本店の年間売上高がおよそ2500億円となっている。それに比べると、ヤフーオークションは落札総額が7000億円であり、3倍近い規模となっている。かつては、三越は日本最大の小売業者であったが、スーパーのダイエーにその座を奪われ、そのダイエーもイオングループとの資本・業務提携をおこなっているし、三越は伊勢丹と持ち株会社を作っている。変化の激しい業界であるといえよう。それだけに、現状を分析し、次を考えることは極めて面白い研究である。(東洋大学:長島)
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