先日、とあるスーパーにいったら、50周年記念キャンペーンでクーポンを集めて特別価格でムーミンのぬいぐるみを手に入れようというのをやっていました。ムーミンは、東洋大学の入試広報用のキャラクターですので、興味をもってみてみました。買い上げ金額1000円につきクーポン1枚が発行されて、それを10枚集めると、ムーミンのぬいぐるみを680円で販売するというものでした。クーポンなしの現金販売価格1680円となっていますので、クーポン10枚で1000円引きということになります。クーポン10枚を手に入れるには、1万円購入する必要があります。
マーケティング学科の視点でみると、クーポンを集めてもらうために、ある一定金額を購入しなくてはならないので、購入金額の上昇や来店回数の増加を狙うことができます。今回のキャンペーンは無料プレゼントではなく、一定金額を現金で支払うことによって、必要購入金額を引き下げています。無料プレゼントでは、それが欲しくない人も交換してしまいますが、現金が必要であると、本当に欲しい人だけが交換することになります。これは無駄が少なくて効率的なのですが、一つ問題があります。それは、交換品(ここではムーミン)が、ターゲットにとって魅力的かどうかです。それが合わない場合には、せっかくのキャンペーンをおこなっても、クーポンを集めたり、交換する人が少なくて意味がなくなります。そればかりではなく、場合によっては、ターゲットでない顧客を集めてしまうことにもなります。キャンペーンによってどのような顧客が喜ぶのか、どのような顧客を集めることができるのかを考えることが重要です。(東洋大学:長島)
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