先日、和歌山県の忘帰洞という温泉に入る機会がありました。ホテル浦島という巨大ホテルの温泉です。どのくらい巨大かというと、なんと収容員数3000人です。忘帰洞は、隆起した土地にできた洞窟にわく温泉です。帰るのを忘れるほどの湯とういことが名前の由来だそうです。この温泉が有名なのですが、3000名収容のホテルですから、それ以外に5つの温泉があります。温泉のスタンプラリーが用意されいます。温泉の地図のうらに、スタンプを押すようになっていて、3つ回ると景品がもらえます。景品は忘帰洞の入浴剤です。
マーケティング学科の視点からは、なにがあるでしょう。このホテルは忘帰洞が有名ですので、どうしても、そこにお客様が集中する可能性があります。というか、一つ選ぶなら忘帰洞というのが大方でしょう。そして、他に入るより、またそこに入ろうとなるはずです。それが、スタンプラリーがあると、いくつか回ってみようという気にさせます。それによって、一カ所に集中させなくて、需要を平準化できます。つまり、それぞれの浴場に分散させて、混雑をさけて、満足度をあげることができます。さらに、スタンプラリーは顧客を館内を歩かせることになります。あるくと、売店があったり、自販機があって、それをみると、ついなにか買ってみようということになり、客単価(お客様一人当たりの消費金額)をあげることにもつながります。巨大な施設でサービス水準をあげるための工夫がみられました。(東洋大学:長島)
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