現在使っているケータイに万歩計機能がついている。単に健康志向と思っていた。かつて単純に歩数を計るだけのものを使ったことがあるが、ケータイの時計とメモリを活用して、毎日の記録を自動的に付けてくれる。たしかに便利ではあるが、それ以上の価値はわたしには認められなかった。今回の万歩計はそのデータをセンタに自動送信してくれる。そして、歩いた歩数に応じて設定されたコースのどこを通過したかの通知がくる。もちろん達成感は出てくる。
マーケティング学科の視点からみると、ケータイを常に携帯させる一つの動機になる。たまたま先日、家にケータイを置いたままでかけてしまった。翌日の通知で、極端に歩数が少なかった。その様な機能がない機種の時は、ケータイを家に置いてきても不便を感じても残念と言う気持はわかなかった。こんどは不便と共に、せっかく歩いた歩数が反映されないことが、残念という気持をもたらした訳である。通話品質、通話地域、通話料金などで熾烈な戦いを各会社がしている。本質的な機能だけではなく、付加機能で常に持ち歩きたいという気持ちにさせることも、顧客維持(顧客を自社に引き留めておくこと)に大きな影響があるはずである。(東洋大学:長島)
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