このページは東洋大学経営学部マーケティング学科についてよりよく知って頂くために、マーケティング学科の教員の長島広太が個人として作成しています。身近な事柄のなかにあるマーケティングの発想を通して、マーケティング学科ならではの視点をお伝えしたいと思います。それに加え、マーケティング学科に関する情報をお伝えいたします。質問や疑問があればどうぞ、お送り下さい。
なお、当方のPCサイトはhttp://www.nagashimarketing.com です。そちらもご覧下さい。
先日、あるカップ麺を食べた。それには、化学調味料無添加と書いてあった。従来のカップ麺には化学調味料を使うのが普通であったのに対して、それを使わないことがうたい文句になっていた。
マーケティング学科の視点としては、店舗でのラーメンに無化調(化学調味料を使わないこと)の流れがあるなかで、カップ麺にもおいても、無化調にするというのは、特徴をだす一つの手段と思われる。年間800種類ともいわれる膨大な数のカップ麺の新製品がでるなかで、顧客に選択してもらうには、無化調ももちろん一つの手段である。それが成功するかどうかは別として、ラーメン業界の流れをうまくとりいれるというのも大事なことである。(東洋大学:長島)
投稿情報: 21:13 カテゴリー: 商品, 身近なマーケティング | 個別ページ | コメント (0)
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先日、熊野の伊せやという旅館に宿泊した。日本最古の温泉といわれるつぼ湯のすぐそばに位置している。温泉そのものもすばらしいものであった。ここでは、朝食の温泉かゆを取り上げたいと思う。
マーケティング学科の視点からは、何を顧客に訴えるかということである。夕食に、アイガモ農法のこだわりのお米のご飯がでた。朝食はその米を使った温泉かゆででた。もちろん、熊野牛のしゃぶしゃぶもいままで旅館でたべた牛肉よりはるかにクオリティの高いものであった。それ以上に主食である米そのものにこだわり、それにその宿の温泉をつかって温泉かゆにすると、まさにその宿ならではということが伝わってくる。牛肉は別のところでも食べられるかもしれないが、こだわりの米にそこの温泉を使ったかゆで、また食べてみたいなと思わせる一品であると、顧客を吸引する大きな力になるわけである。(東洋大学:長島)
先日、とあるお店にいった。そこで、キティちゃんのミネラルウォータを売っていました。キティちゃんがついていたので、つい買ってみました。この写真でははっきりしませんが、2.5頭身のキティちゃんのはずが、ちょっとプロポーションのいいボトルになっています。キティちゃんのイメージとちょっと異なっています。マーケティング学科の視点では、キティちゃんをミネラルウォータのブランドに使うという、ブランドエクステンションの一例と考えられます。もう一つは、キティちゃんの拡張が行き過ぎると受け入れられなくなるのではという、ブランド資産が減耗することも考えられます。いままでにも、多方面にブランドをライセンス使用させて、本体が衰退したブランドがあります。(東洋大学:長島)
先日、ある駅ビルのホワイトデーコーナーを通りました。既存の店舗はもちろん、期間限定の出店もありました。多くは、チョコレートの店でした。マーケティング学科の視点として、どんなことがかんがえられるでしょう。ホワイトデーは、バレンタインデーのお返しの日として、私が子供の頃はマシュマロとかいっていました。いろいろな業種がホワイトデーのお返しに取り組みましたが、成功したのでしょうか。もともとのバレンタインデーも、仕掛けられたものです。チョコレートは、日常的なものから、小粒でも極めて高価なものがあったり、ブランドが浸透している高級品などがあり、プレゼントには状況に応じて使いやすいものといえます。そのお返しとして、なかなか対応するような商品がないのが現状なのでしょう。そうすると、結局同じカテゴリーのチョコレートが使い勝手がいいということで選ばれやすく、出店もチョコレート中心となるのでしょう。前にカレンダープロモーションということを書きましたが、顧客の心を掴んで、的確な企画を提示できないと、なかなか成功しないことになります。(東洋大学:長島)
現在使っているケータイに万歩計機能がついている。単に健康志向と思っていた。かつて単純に歩数を計るだけのものを使ったことがあるが、ケータイの時計とメモリを活用して、毎日の記録を自動的に付けてくれる。たしかに便利ではあるが、それ以上の価値はわたしには認められなかった。今回の万歩計はそのデータをセンタに自動送信してくれる。そして、歩いた歩数に応じて設定されたコースのどこを通過したかの通知がくる。もちろん達成感は出てくる。
マーケティング学科の視点からみると、ケータイを常に携帯させる一つの動機になる。たまたま先日、家にケータイを置いたままでかけてしまった。翌日の通知で、極端に歩数が少なかった。その様な機能がない機種の時は、ケータイを家に置いてきても不便を感じても残念と言う気持はわかなかった。こんどは不便と共に、せっかく歩いた歩数が反映されないことが、残念という気持をもたらした訳である。通話品質、通話地域、通話料金などで熾烈な戦いを各会社がしている。本質的な機能だけではなく、付加機能で常に持ち歩きたいという気持ちにさせることも、顧客維持(顧客を自社に引き留めておくこと)に大きな影響があるはずである。(東洋大学:長島)
投稿情報: 22:50 カテゴリー: 商品, 身近なマーケティング | 個別ページ | コメント (0)
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今朝の朝日新聞に2550万円の着メロの記事が掲載されていました。音源の価格ではなく、「着メロ」という商標の権利の販売価格だそうです。住警器の時に略称という話をすでに書きました。住警器は住宅用警報器の略称で、これは、商標やブランドではありませんが、企業の商品などでは、一般的な呼び方ではなく、略称にするとブランドとして認められることがあるという内容でした。今回の「着メロ」は「着信用メロディ」の略称であるが、それを商標(ブランドとほぼ同等)として登録していた企業があったわけです。その企業が都税の滞納によって差し押さえられていて、オークションにかけられていたわけです。商品の名称が権利として売買の対象になります。マーケティング学科の視点でいうと、この商標はブランド価値を有しているということになります。購入した企業がこの権利をどのように活用(たとえば、使用料金を取る)するのかわかりませんが、ブランド名そのものは売買の対象になるだけの価値があり、その価値の増大をマーケティングでは、狙っています。(東洋大学:長島)
伝言板という単語を聞いてどんなものを思い浮かべますか?インターネット上の掲示板のようなものを思い浮かべたかもしれませんね。現在のようにケータイが普及すると、待ち合わせに遅れようと、場所がちょっと不明であろうと、ケータイで連絡をして、会えないということはないはずです。ケータイがないころは、待ち合わせの場所と時間にいかれないと、会えないということはありました。そんなときに駅などに伝言板という名前の黒板がおいてあり、そこに自由に伝えたいことを書いていました。先日、たまたま見かけたので、つい写真をとってしまいました。マーケティング学科の視点では、ケータイの普及という出来事によって、伝言板が担っていた役割が取って代わられることがあるということです。つまり、相手に連絡を取りたいというのが、人々の望んでいることもしくは、必要としていることです。それを達成する方法は、常に同じではなく、状況によって変わってきます。何が変わらなくて、何が変わっているのかを的確につかむことが重要です。(東洋大学:長島)
投稿情報: 22:20 カテゴリー: 商品, 身近なマーケティング | 個別ページ | コメント (0)
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マクドナルドが高価格帯のテキサスバーガーを発売しました。
さっそく購入してみました。買ってみなければいけないわけではないですが、経験できることはしてみるのがいいと思います。身近なことでも、マーケティングの視点で分析することは楽しいことです。なぜ、マクドナルドは高価格のバーガーを発売するのか?そして、報道によると売上げが最高を記録したということです。顧客に受け入れられる構図を考えて見ましょう。
今回のは、期間限定です。限定は強力なプロモーション効果があります。プロモーションとは、顧客が欲しいと思う気持ちを高めるための企業側の行動です。
定番(いつも売っている商品)があって、期間限定があると、せっかくならこの機会に買ってみようという気がおこるはずです。どういう商品を企画し、どういう宣伝方法をするのかを考えるのは、マーケティング学科の発想の一つです。(東洋大学:長島)
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